Annual Report
企業理念 連結財務ハイライト 事業構造
株主・投資家の皆様へ
特集1/商品開発力・育成力を強みに 清酒事業の拡大を目指す
特集2/欧州最大の日本食材卸グループとして 市場拡大に注力
特集3/「遺伝子・細胞プロセッシングセンター」 を軸にCDMO事業と研究開発を強化 事業概況
ESG情報 役員
10カ年連結財務サマリー 主要子会社データ 投資家情報
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
INDEX
この報告書に記載されている、当社および当社グループの現在の計画、見通し、戦 略、確信等のうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、こ れらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくも のですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定およ び考えに基づきなされたものです。実際の業績は、様々な要素によりこれら予測と は大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与 える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、 競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低 下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟にお ける不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるも のではありません。
将来見通しに関する注意事項
売上高・売上高原価率
2014年 2013年 2012年
2011年 (3月期) 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 63 62 61 60 1 0 198,690
189,769 200,989 209,568219,490
3,754 131,923 264,438 80,000 60,000 40,000 20,000 0 36 35 34 33 1 0 売上高原価率
売上高
売上高研究開発費率
研究開発費 当期純利益 売上高当期純利益率
売上高販管費率販売費及び一般管理費
2015年
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期) 67,963
65,953 68,225 70,631
D/Eレシオ 有利子負債
減価償却費及びその他の償却費 資本的支出
4,000 3,000 2,000 1,000 0 4 3 2 1 0 3,027 3,076 3,090 3,376 150,000 100,000 50,000 0 12 10 8 6 4 2 0 94,783 94,308 100,040 121,431 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 6 4 2 0 197,437 192,448 207,586 238,577 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 80 60 40 20 0 38,493
38,881 43,09838,909 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0 0.5 0 9,264
8,335 9,133 9,490
5,330 3,735
5,282 8,967
4,997
3,788 3,995 4,687
5,706 10,280 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 8 6 4 2 0
(百万円) (%) (百万円) (%)
(百万円) (%)
(百万円) (%)
販売費及び一般管理費・
売上高販管費率
営業利益・売上高営業利益率
研究開発費・売上高研究開発費率
当期純利益・売上高当期純利益率
自己資本当期純利益率 (ROE)
自己資本 総資産当期純利益率
(ROA) 総資産
(百万円) (%) (百万円) (%)
(百万円) (%)
資本的支出・
減価償却費及びその他の償却費
(百万円)自己資本・自己資本当期純利益率(ROE)
総資産・総資産当期純利益率(ROA)
有利子負債・D/Eレシオ
D/Eレシオ=有利子負債 自己資本 100 4,973
5,384 5,209 60.9
60.9 60.9 61.161.161.1
61.5 61.5 61.5 61.861.861.8
61.2 61.2 74,003 33.7 33.7 34.8 34.8 34.8 34.2 34.2 34.2 33.9 33.9 33.9 33.7 33.7 1.6 1.6 1.6 1.5 1.5
1.5 1.51.51.5 1.61.6
2.0 2.0
2.0 2.02.02.0 2.32.32.3 2.62.62.6
2.0 2.0
2.0 2.02.02.0 2.32.32.3 4.0
4.0
4.0 4.24.24.2 4.84.84.8
41.2 41.2
41.2 40.640.640.6 43.143.143.1
32.0
32.0 32.0 36.636.636.6 4.4
4.4
4.4 4.74.74.7 4.54.54.5
11,096 5,537 48,324 9,533 5.1 5.1 売上高営業利益率 営業利益
(百万円) (%)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
2014年 2013年 2012年
2011年 2015年(3月期)
自然との調和を大切に、
発酵やバイオの技術を通じて
人間の健康的な暮らしと
生き生きとした社会づくりに貢献します。
売上高
営業利益
当期純利益
219,490
百万円
11,096
百万円
前期比+4.7
%前期比
+16.9
%前期比
44.5
%5,706
百万円
海外売上高比率
自己資本当期純利益率(ROE)
総資産当期純利益率(ROA)
17.8
%
4.5
%
前期比
+4.8
ポイント前期比
4.8
ポイント前期比
2.3
ポイント2.3
%
4.5 4.5 1.7 1.7 1.7 4.5 4.54.5 2.32.32.3
9.3 9.3 9.3 4.9 4.9 4.6 4.6 4.6
企業理念
連結財務ハイライト
(2015年3月期)
タカラバイオ株式会社 東証マザーズへ上場 グループ内の事業を再編
宝ヘルスケア株式会社設立
フーデックス社(フランス)の株式を取得 (海外日本食材卸事業に参入 )
長期経営ビジョン「TaKaRaグループ・ビジョン2020」スタート 「TaKaRaグループ中期経営計画2013」スタート 「TaKaRaグループ中期経営計画2016」スタート
2014年
2013年
2012年
2011年 (3月期)
200,000 150,000 100,000 50,000 0
190,089
7,840
2015年
(百万円)
売上構成
(2015年3月期)利益構成
(2015年3月期)宝酒造グループ
219,490
86.6
% 連結売上高地域別 売上構成比 タカラバイオグループ
11.8
%国内
82.2
% 海外17.8
% 宝ヘルスケア0.8
% その他宝酒造グループ
70.7
%タカラバイオグループ
20.8
%宝ヘルスケア
0.3
% その他11,096
連結営業利益
1842年 1864年 1925年 1949年 1977年 1979年
1982年 1984年 2002年
創業(清酒の製造・販売を開始) 焼酎・みりんの製造を開始 寶酒造株式会社を創立 株式を上場
宝焼酎「純」発売
国産初の遺伝子工学研究用試薬 「制限酵素」を発売(バイオ事業を開始)
米国で清酒の現地製造を開始 タカラcanチューハイ 発売 持株会社体制へ移行
2004年 2006年
2010年
2011年
2014年
宝酒造グループ タカラバイオグループ 宝ヘルスケア
TaKaRaグループのあゆみ
その他子会社
宝ヘルスケア
(健康食品事業)
タカラバイオグループ
(バイオ事業)
安定収益基盤と成長事業で、独自の強固な 事業ポートフォリオを構築
宝ホールディングスは、酒類・調味料事業を展開する宝酒造グループ、バイオ事業を展開するタカラバイオグループ、
健康食品事業の成長を加速させる役割を担う宝ヘルスケアを傘下に置く純粋持株会社として、
グループ全社の経営を調整・統括し、最大限の事業成果を追求しています。
この持株会社体制のもと、TaKaRaグループは、酒類・調味料事業を安定的な収益基盤とし、
バイオ事業と健康食品事業という有望な将来性のある成長事業を有する、独自の強固な事業ポートフォリオを築いています。
TaKaRaグループの中核である宝酒造グループでは、焼酎、清 酒、ソフトアルコール飲料や調味料、原料用アルコールなどを製 造し、日本国内のみならずグローバルに販売しています。また、 海外では日本食レストラン向けに和食の食材・調味料などを 販売する海外日本食材卸事業の基盤構築にも注力しています。
宝 酒 造グループ
(酒類・調味料事業)
タカラバイオグループは、バイオ研究者向けの試薬・機器の製造・ 販売や研究受託サービスの国内外での提供に加えて、健康食品 素材の開発やキノコの栽培・販売も手がけています。また、これ ら事業の収益を投資し、遺伝子治療や細胞医療の核となる 技術の商業化を推進しています。
宝ヘルスケアは、高齢者の増加や健康志向の高まりを背景に 拡大を続ける健康食品市場に向けて、TaKaRaグループの 持つ独自素材や技術を活かした安心・安全な健康食品を開発 し、通販サイトなどを通じてお客様に直接お届けしています。
純粋持株会社である宝ホールディングスでは、グループ経営基盤の強化、風土・人財育成、社会・環境行動の推進などを
通じて、グループ全体の事業成長と企業価値向上を目指しています。
宝ホールディングス
売上高推移
190,089
百万円
(前期比+4.3%)(前期比+23.9%) 売上高
7,840
百万円
営業利益
25,969
百万円
(前期比+8.6%)
(前期比+17.8%) 売上高
2,302
百万円
営業利益
1,652
百万円
(前期比+16.0%)(前期比+77.9%) 売上高
38
百万円
営業利益100 0 -100 -200 -300 175,503
166,790 176,946 182,306 6,568 6,768 6,387 6,329
2,338 2,567
2,008 1,424
-114
-252
-22 21 19,578
18,737 20,564 23,905
1,547 1,097
1,691 1,954 2014年
2013年
2012年
2011年 (3月期)
8,000 6,000 4,000 2,000 0
2015年
(百万円) 営業利益推移
2014年
2013年
2012年
2011年 (3月期)
30,000
20,000
10,000
0
25,969 2,302
2015年
(百万円) 売上高推移
2014年
2013年
2012年
2011年 (3月期)
2,500 2,000 1,500 1,000 500 0
2015年
(百万円) 営業利益推移
2014年
2013年
2012年
2011年 (3月期)
3,000
2,000
1,000
0
1,652
38
2015年
(百万円) 売上高推移
2014年
2013年
2012年
2011年 2015年(3月期) (百万円)
営業利益推移
長期経営ビジョン 「TaKaRaグループ・ビジョン2020」
酒類・調味料事業 (宝酒造グループ)
国内外において環境変化に強い
バランスのとれた事業ポートフォリオへ
海外へ
の事業拡大
健康食品事業 (宝ヘルスケア)バイオ事業 (タカラバイオグループ)
国内外の強みを活かせる市場で
事業を伸ばし、
環境変化に強いバランスのとれた
事業構造を確立する
経営目標
百万円 百万円
事業構造
株主・投資家の皆様へ
宝ホールディングス株式会社 代表取締役社長
柿本 敏男
全事業グループで増収・増益。
中計1年目の好スタートを
切ることができました。
2015年3月期連結業績の増減要因
〈営業利益〉 〈売上高〉
当期(2015年3月期)の日本経済は、政府による経済対策や日本銀行の金融政策
の効果を背景に円安や株高が進み、輸出関連企業を中心として収益に改善がみられ
ました。しかし、消費税増税の影響を受けた個人消費にその効果を及ぼすまでには
いたっておらず、また海外では、米国の景気回復基調が続く一方で、新興国経済の
成長は鈍化しており、世界景気は先行きが不透明な状態です。
このような環境の中、当社グループは長期経営ビジョン「TaKaRaグループ・ビジョン
2020」の実現に向けて、その第2ステップとなる「TaKaRaグループ中期経営計画
2016」を当期よりスタートさせ、
「環境変化に強いバランスのとれた事業構造への変革」
を目指し、宝酒造グループの国内事業での収益力向上、海外事業の拡大・伸長、バイオ
事業の成長加速に取り組んでいます。
当期の連結業績については、連結売上高は前期比4.7%増収の2,194億90百万円と、
4期連続で過去最高を更新しました。利益面についても、営業利益は前期比16.9%増益
の110億96百万円、経常利益は前期比19.4%増益の118億27百万円と、いずれも増益と
なりました。当期純利益については、前期(2014年3月期)に計上したタカラバイオ株式
の一部売却による特別利益の反動により、前期比44.5%減益の57億6百万円となりま
した。中計1年目として順調なスタートを切ることができたと評価しています。
2014年3月期 実績
2015年3月期 実績
宝酒造 グループ タカラバイオ グループ
その他
+7,782
+2,064
+228
-152
209,568
219,490
宝ヘルスケア
(百万円) (百万円)
2014年3月期 実績
2015年3月期 実績
宝酒造 グループ タカラバイオ グループ
その他
+1,511
+348
+16
-270
9,490
11,096
宝ヘルスケア
タカラバイオグループのコアビジネスであるバイオ産業支援事業は、主力製品の
研究用試薬が、円安の影響もあり、海外を中心に好調に売上を伸ばしたほか、理化
学機器、研究受託サービスも売上を伸ばし、増収となりました。また、医食品バイオ
事業も、キノコ関連製品の売上が減少したものの、健康食品の売上増により増収と
なりました。遺伝子医療事業では、腫瘍溶解性ウイルスHF10をはじめとする各種臨床
開発プロジェクトを商業化に向けて順調に進展させました。
以上の結果、タカラバイオグループ全体の売上高は、前期比8.6%増収の259億69
百万円、営業利益は前期比17.8%増益の23億2百万円となり、4期連続の増収、6期連
続の増益となりました。
酒類事業では、焼酎やソフトアルコール飲料は売上が減少しましたが、清酒は
増産体制を整えた 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 が大きく売上を伸ばした
ことで増収となり、酒類全体ではほぼ前期並の売上となりました。調味料は、本みりん
が消費税増税前の駆け込み需要の反動により減少した一方で、料理用清酒、食品調
味料が引き続き好調に推移し、これも前期並の売上となりました。海外日本食材卸は、
前期にパートナーとしてグループに迎え入れたイギリスのタザキフーズ社とスペイン
のコミンポート社の売上が上乗せとなったことに加え、フランスのフーデックス社も
好調な売上となったことから、大幅な増収となりました。
以上の結果、宝酒造グループ全体の売上高は、前期比4.3%増収の1,900億89百
万円、営業利益は前期比23.9%増益の78億40百万円となりました。
2015年3月期の連結業績
4期連続で過去最高売上高を更新しました。
健康食品では、ガゴメ昆布「フコイダン」シリーズやボタンボウフウ「イソサミジン」
シリーズなどが引き続き好調に売上を伸ばしたほか、化粧品のOEM受託製品も大幅
増収となりました。
この結果、宝ヘルスケアの売上高は、前期比16.0%増収の16億52百万円となり、
営業利益は、前期比77.9%増益の38百万円となりました。
当社では、中長期的な視野のもと、TaKaRaグループ全体の事業基盤の強化と利益
成長の実現による企業価値および株主利益の最大化を目指し、利益配分を行って
います。株主の皆様への利益還元については、連結営業利益の水準に応じて増配
する方針とし、配当総額の税引後営業利益に対する比率を「みなし配当性向
※1」と
して、30%を目安に配当を行うこととしています。資本効率の向上に資する自己株式
取得についても、状況に応じて機動的な実施を検討していきます。
当期配当については、
普通配当を前期から1円増配
※2し、
1株につき10円としました。
好業績を踏まえ、普通配当を前期から1円増配しました。
宝酒造グループ
株主還元について
タカラバイオグループ
宝ヘルスケア
(百万円)
2015年3月期の売上高増減要因 〈宝酒造グループ〉
(百万円)
2015年3月期の売上高増減要因 〈タカラバイオグループ〉
2014年3月期 実績
その他酒類
本みりん ソフトアルコール 飲料 清酒 焼酎
その他調味料
海外日本食材卸
2015年3月期 実績
その他
182,306
23,905
190,089
25,969
原料用 アルコール等
+1,408
-876
+18
+134
-2,393
+906
-315
+268
+538
+8,561
+1,676
+234
−
-315
2014年3月期 実績
2015年3月期 実績
受託その他 理化学機器 研究用試薬
遺伝子医療 事業 医食品 バイオ事業
バイオ産業 支援事業
+1,930
219,490
百万円
11,096
百万円
売上高 前期比
+9,922
百万円
営業利益 前期比
+1,606
百万円
※1 みなし配当性向:
配当総額/(連結営業利益(1−法定実効税率))
5
5
5
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
6
株主・投資家の皆様へ
国内の人口減少や高齢化の進行により、酒類市場そのものが縮小していく中、
目標達成に向け各部門の戦略を着実に進めました。
なお、次期(2016年3月期)についても1円増配し、1株につき11円の普通配当を予定
しています。
「TaKaRaグループ中期経営計画2016」の3年間は、長期経営ビジョン「TaKaRa
グループ・ビジョン2020」で目指す「環境変化に強いバランスのとれた事業構造を確立
する」うえで、非常に重要な位置付けにあると考えています。
同中計では、定量目標として2017年3月期に「連結売上高2,300億円以上」
「連結営業利益120億円以上」
「海外売上高比率16%以上」を掲げていますが、
前述のように当期は諸施策の推進により、連結売上高2,194億円、連結営業利
益110億円、海外売上高比率17.8%と、着実に計画を進めることができました。
海外売上高比率については、国内酒類事業の計画未達や円安の進行も影響して
いますが、目標とする「環境変化に強い事業構造」への変革という意味では一定
の成果を得られたと考えています。
また、利益成長のための4つの重点戦略として、宝酒造グループにおける「『澪』を
中心とした清酒売上高の拡大」
「欧米をはじめとする世界での日本食材卸網構築」、タカラ
バイオグループにおける「バイオ医薬品などの製造開発支援サービス(CDMO事業)拡大」
「遺伝子治療・細胞医療における臨床開発の推進」に注力し、いずれも大きく進捗しました。
「澪」については、増産体制を整えたことで大幅に売上を伸ばしただけでなく、
「スパー
クリング清酒」という新たな市場の拡大を牽引できたことを大きく評価しています。
「澪」が人気を博したことで同市場への新規参入が相次ぎ、市場全体が拡大しています。
この伸び行く新市場において、
「澪」を着実に育成し、清酒全体の拡大につなげます。
海外日本食材卸事業についても、欧州における販売網の強化を着実に推し進め
ました。食材卸3社の売上増に加え、タザキフーズの取り扱うPB商品 Yutaka を
フーデックスでも展開するなど、卸会社間のシナジーにも手応えを感じています。今後
も、北米については持分法適用会社のミューチャルトレーディング社とのパートナー
シップを強化し、アジア・オセアニア地域についてもパートナーを迎え入れていく
ことで、日本食市場が世界的に拡大しているこのチャンスに事業展開を加速します。
タカラバイオグループでは、CDMO事業の中核拠点となる「遺伝子・細胞プロ
セッシングセンター」を2014年10月に稼働させました。早くからこの分野に着目して
きたことも奏功し、売上は順調に伸びています。遺伝子治療・細胞医療の臨床開発に
ついても、商業化に向けた治験の症例数を着実に伸ばしています。
「TaKaRaグループ中期経営計画2016」の進捗状況
グループ全体で引き続き増収・増益を目指します。
2016年3月期の注力分野と業績見通し
(百万円)
240,000
230,000
220,000
210,000
200,000
中期経営計画2016 定量目標との比較 〈連結売上高〉
「TaKaRaグループ中期経営計画2016」の概要
〈連結営業利益〉
実績・計画 中期経営計画2016の目標値
(百万円)
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
実績・計画 中期経営計画2016の目標値 (目標) (計画)2016年 2017年
2017年 2014年 2015年
(目標) (計画)2016年 2014年 2015年
219,490
230,000
11,300
230,000
11,096
12,000
209,568
9,490
〈海外売上高比率〉
グループ経営基盤の強化 社会・環境行動の推進
「TaKaRaグループ・ビジョン2020」の実現に向けて、国内では収益力の向上、海外では事業の拡大・伸長に
取り組むとともに、バイオ事業の成長加速により、環境変化に強いバランスのとれた事業構造に変革していく
基本方針
健全な財務体質を維持しながら、資本効率を意識し、
利益成長のための重点戦略への積極的な投資と、適切な株主還元を実施する
財務方針
技術で差異化された商品の開発・育成により、国内事業の収益力を向上させるとともに、 日本食材卸網を積極的に拡大し、海外事業を大きく伸長させる
再生・細胞医療分野へ戦略的な投資を行い、バイオ事業の成長を加速させる
ダイレクトマーケティングを通じて、健康食品事業の成長を加速させる
「澪」を中心とした清酒売上高の拡大
事業戦略 定量目標
宝酒造グループ
重点戦略① 宝酒造グループ 重点戦略② 宝酒造グループ
タカラバイオグループ
宝ヘルスケア
欧米をはじめとする世界での日本食材卸網構築
遺伝子治療・細胞医療における臨床開発の推進 バイオ医薬品などの製造開発支援サービス(CDMO事業)拡大
2017年3月期 TaKaRaグループ連結
売上高
2,300
億円以上 営業利益120
億円以上 海外売上高比率16
%以上重点戦略
重点戦略③ タカラバイオグループ 重点戦略④ タカラバイオグループ
風土・人財の育成 (3月期)
(3月期)
宝酒造グループでは国内酒類事業の収益力向上が最大の課題となっています。
次期の重点施策の一つは 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 の育成加速
です。当期は供給が追い付かずプロモーションを控えていた時期もありましたが、
増産体制を確立したことで、次期からは広告・プロモーションも積極的に展開し
ます。ふだんあまりお酒を飲まないライトユーザーの方々でも、
「澪」を実際に手に
取って飲んでいただければ、きっとファンになってもらえると期待しています。
国内酒類事業のもう一つの重点施策は、ソフトアルコール飲料新商品への注力です。
ソフトアルコール飲料のカテゴリーでは、辛口な味わいの タカラ「焼酎ハイボール」
が年々売上を拡大していますが、ボリュームゾーンである果汁系チューハイ市場に、消費者
宝酒造グループ
「TaKaRaグループ中期経営計画2016」の位置付け
TaKaRaグループ中期経営計画2013
環境変化に強い
バランスのとれた
事業構造を確立
2011年度
(2011年4月) (2014年4月)2014年度 (2017年3月)2016年度末 (2021年3月末)2020年度末
TaKaRaグループ・
ビジョン2020の実現
国内では収益力の向上、
海外では事業の拡大・伸長に取り組むとともに、 バイオ事業の成長加速により、環境変化に強い
バランスのとれた事業構造に変革していく
国内での安定成長を 実現するとともに、 海外で大きく成長するための
事業基盤を拡大
第1ステップ
第2ステップ
第3ステップ
TaKaRaグループ 中期経営計画2016
定量目標
定量目標
売上高:
2,300
億円以上
営業利益:
120
億円以上
海外売上高比率:
16%
以上
売上高:2,000億円以上営業利益:100億円以上 海外売上高比率:10%以上
(%)
20 18 16 14 12 10
実績・計画 中期経営計画2016の目標値
(目標) (計画)2016年 2017年 2014年 2015年
13.0
(3月期)
17.8 18.9
16.0
7
7
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
8
宝ホールディングス株式会社
2015年8月
代表取締役社長
長期経営ビジョン「TaKaRaグループ・ビジョン2020」の実現のためには、
「中期
経営計画2016」の達成が不可欠です。目標達成に向け、グループ各社が事業戦略
を着実に進めると同時に、持株会社である宝ホールディングスでは、企業にとって
の最大の経営資源である「人財」の活用と育成のほか、様々な側面でグループ経営
基盤の強化を進めていきます。
海外事業の拡大により、グローバル規模でのコンプライアンスはますます重要に
なってきており、法令や社内ルールの遵守にグループ従業員全員で取り組む必要
があります。グループ全体のリスクマネジメントやフードディフェンスなどの安全・
品質管理の強化に加え、今年から運用開始された「日本版コーポレートガバナンス・
コード」への対応も進めます。さらに、様々なステークホルダーへの責任を果たして
いくために、社会貢献・環境保全などのCSR活動にも継続して取り組みます。
また、財務面においては、健全な財務体質を維持しながらも、資本効率を意識し
て、利益率が高く成長が見込まれる分野への投資を積極的に行うとともに、適切な
株主還元を実施することで、ROEを高めていきます。
日本社会の高齢化と人口減少が進み、国内市場の縮小がさらに加速していくこと
が見込まれる中、環境変化に対応した、バランスのとれた強固な事業構造を確立し
ていかなければ、持続的な発展は実現できません。そのために私は「自分たちが今ま
でやってきたすべてのことを、今、変えねばならない」と、社内に言い続けています。
「変革」なくして持続的な発展はありません。
「変革のために『意識』を変えろ」と言われるのを耳にすることがありますが、私は
「意識」よりもまず「行動」を変えることが重要だと思っています。変革への道筋、やり方
を行動レベルで示すことで、すべての従業員が同じ方向に向かって行動すること
ができます。そのために、
「中期経営計画2016」では部門ごとに詳細な戦略を策定
し、推進しています。行動が変われば意識も変わってきます。そして意識が変われば、
もっと大きな変革を成し遂げられるはずです。
こうした取り組みを、グループのすべての部門で、すべての従業員が実践し、一つ
ひとつ地道に成果を積み上げていくことで、当社グループはこれからも持続的
な発展と企業価値の向上を目指してまいります。株主・投資家の皆様には、
引き続き当社グループへの温かいご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしく
お願い申し上げます。
すべての部門・すべての従業員でさらなる「変革」を進めていきます。
株主・投資家の皆様へのメッセージ
株主・投資家の皆様へ
タカラバイオグループでは、政府による再生医療分野の規制改革を追い風に、
事業の拡大を図ります。
バイオ産業支援事業では「遺伝子・細胞プロセッシングセンター」を中核拠点に、これ
まで医療機関でしか行えなかった細胞の培養・加工の受託のほか、バイオ医薬品や
再生医療等製品などの開発支援・製造受託といったCDMO事業の拡大に取り組みます。
遺伝子医療事業においても、現在臨床試験を進めている腫瘍溶解性ウイルス
HF10およびsiTCR遺伝子治療の新制度を活用した早期の商業化を目指して開発を
進めます。
一方、医食品バイオ事業では、キノコ事業の収益改善と、宝ヘルスケアとの連携
による健康食品の売上拡大により、営業黒字化を目指します。
これらの取り組みにより、次期のタカラバイオグループの売上高は、
当期比9.0%増収
の283億円、営業利益については当期比2.1%増益の23億50百万円を計画しています。
タカラバイオグループ
2015年4月よりスタートした「機能性表示食品制度」により健康食品市場の活性化
が期待される中、宝ヘルスケアでは、引き続きガゴメ昆布「フコイダン」シリーズに注力し
ます。研究開始から30年にあたる次期は、
その研究実績を強く訴求していきます。あわ
せてボタンボウフウ「イソサミジン」シリーズの育成にも取り組み、
次期の売上高は、当期
比8.9%増収の18億円、営業利益は当期比56.9%増益の60百万円を見込んでいます。
以上の取り組みによって、当社グループの次期の連結売上高は、当期比4.8%増収の
2,300億円、営業利益は同1.8%増益の113億円、親会社株主に帰属する当期純利益は
同12.2%増益の64億円を計画しています。
「TaKaRaグループ中期経営計画2016」の
2年目として、着実に計画を進めていきたいと考えています。
宝ヘルスケア
〈営業利益〉売上高 前年比
2015年3月期 実績
2016年3月期 計画 宝酒造 グループ タカラバイオ グループ
その他
+659
+47
+21
-524
11,096
11,300
宝ヘルスケア
(百万円)
営業利益 前期比
+203
百万円2016年3月期連結業績(計画)の増減
〈売上高〉
売上高 前年比
2015年3月期 実績
2016年3月期 計画 宝酒造 グループ タカラバイオ グループ
その他
+7,410
+2,330
+147
+620
219,490
230,000
宝ヘルスケア
(百万円)
売上高 前期比
+10,509
百万円 TaKaRa果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」の皆様に支持される商品を投入できていないことが課題でした。そして2015年6月に
待望の新商品として TaKaRa果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」を発売し
ました。この「ゼロ仕立て」は、果汁を使用しながらも、当社の独自技術によって糖質を
ゼロにし、かつ甘味料、香料、着色料といった添加物を一切使用せず、またプリン体
もゼロに抑えています。果汁のおいしさを活かしながらも5つのゼロを実現した業界初
のこの商品を核に、ソフトアルコール飲料の売上拡大を図ります。
一方、海外事業については、海外酒類事業、海外日本食材卸事業の両事業の拡大
を引き続き推進します。特に海外日本食材卸事業では、ヨーロッパでの事業拡大が急務
だと考えています。ヨーロッパでは日本料理店の出店が増えており、その数はここ5年ほど
で2倍以上に膨らみました。2015年イタリアで開催されたミラノ国際博覧会では、
当社の「澪」も提供されましたが、日本館は非常に盛況だったと聞いています。
「和食」
への注目が高まっているこの機会を逃すことなく、事業の拡大・強化を図っていきます。
こうした取り組みにより、次期の宝酒造グループの売上高は当期比3.9%増収の
1,975億円、営業利益は当期比8.4%増益の85億円を計画しています。
商品開発力・育成力を強みに
清酒事業の拡大を目指す
「よろこびの清酒」松竹梅で
清酒ファンの高い支持を獲得
1842年に京都・伏見で清酒製造を開始して以来、当社は
170年以上の長きにわたり、高品質でおいしい清酒を社会に
提供してきました。当社の清酒ブランド 松竹梅 は、
「よろこ
びの清酒」として、慶祝・贈答市場で多くのお客様のご愛顧
をいただき、晩酌市場においても 松竹梅「天」などで高い支
持を獲得しています。
2001年には、神戸市東灘区に「松竹梅白壁蔵」を設立。伝
統的な手造りの原理を再現した最新鋭の設備と、人の手に
よる酒造りを両立させ、現在、全国新酒鑑評会で12年連続
金賞を受賞。 松竹梅「白壁蔵」<生酛純米> などの高品質酒
を市場に送り出しています。
国内の清酒消費数量は長年減少を続けていましたが、近
年ようやくその流れに歯止めがかかり、
「スパークリング清酒」
や「糖質オフ」といった新しいタイプの商品の登場や、海外で
の清酒人気の高まりなど、市場環境が徐々に変わりつつあり
ます。こうした市場変化に対応し、当社では新しい切り口の
商品づくりや新たなユーザー開拓など、様々な角度から清酒
事業の拡大に取り組んでいます。
2011年に発売した 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒
も、白壁蔵の高い技術力が生んだ商品。お米生まれのほのか
な甘みとほどよい酸味が楽しめる、爽やかな泡が心地よいアル
コール分5%のスパークリング清酒です。清酒に馴染みのな
かったライトユーザーにも受け入れられ、生産設備を増強した
当期は、前期の1.5倍の94万ケースを出荷。
「スパークリング
清酒」という新しいカテゴリーの市場拡大を牽引しています。
拡大する市場に対応し
「糖質オフ」の新商品を提供
高まる健康志向を背景に、
「糖質オフ」タイプの商品の人気
はますます高まっており、清酒カテゴリーでも高い潜在ニーズ
があると考えられます。この有望市場に向けて当社が2014年
に発売した商品が、松竹梅「天」<糖質70%オフ> です。
松竹梅「天」<糖質70%オフ> は、糖質を大幅にカットし
ながらも、松竹梅「天」の特
長であるすっきり辛口な味わ
いを実現。糖質が気になるお
客様の毎日の晩酌にぴったり
の清酒として、発売以来着実
に売上を伸ばしています。
米国で清酒の現地生産を開始し、米国全土と欧州などに商品
を提供しているほか、中国でも1995年から現地生産を開始。
米国・中国はもちろん、欧州の多くの地域でも「松竹梅」は清酒
カテゴリーでのトップブランドとなっています。
世界的な「和食」人気の高まりを背景に、清酒の輸出量・海外
生産数量は年々増加しており、この追い風の中、当社は今後も
松竹梅 ブランドのさらなる強化・拡大を通じて日本の食文化
を世界に発信していきます。そして、伝統と革新を兼ね備えた
技術力、独自の商品開発力・育成力を強みに、国内外の市場で
清酒をはじめとする「和酒」のトップブランドを目指していきます。
海外での清酒トップブランド
Sho Chiku Bai のさらなる拡大
当社は海外においても、清酒「松竹梅」をはじめとする自社
ブランド商品を世界各地に展開してきました。1982年に
伝統と革新の技術力が生んだ「澪」が
新たなカテゴリーを牽引
特 集
1
U.S.A.
China
宝酒造グループ
海外の清酒市場規模の推移
清酒の海外生産拠点
(キロリットル)
35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0
2010 2011 2012 2008
2007 2006
2005 2009 (年度)
出所:輸出/財務省貿易統計
現地生産/醸造産業新聞社(清酒大手4社の現地生産量合計)
2013
国内の清酒消費数量の推移 「澪」売上高・販売数量推移
松竹梅「天」<糖質70%オフ>
(キロリットル) 1,600,000
1,200,000
800,000
400,000
0
2002 2004 2006 2008 2010 2012 2013
1990 2000 (年度)
出所:国税庁
各種情報発信で話題性を換起(写真は澪アプリによるAR※企画) ※ AR:拡張現実 「よろこびの清酒」
松竹梅
(億円) (万ケース)
60 50 40 30 20 10 0
300 250 200 150 100 50 0
2016年
2012年2013年2014年2015年 (3月期) (計画) (1ケース:300ml 12本入換算)
減少から 横ばい基調へ
現地生産 輸出
売上高
2014
宝酒造食品
米国宝酒造
白壁蔵
白壁蔵で製造した清酒 「松竹梅」は、「全国新酒 鑑評会」で12年連続で 金賞を受賞しています。 販売数量
49.4
37.2
125 125 125 94 94
2010 2011 2012
08 2009 (年度) 計
新聞社(清酒大手4社の現地生産量合計)
2013 2014
特 集
2
特 集
欧州最大の日本食材卸グループとして
市場拡大に注力
全世界で注目される「日本の食」
宝酒造グループ海外売上高推移
(百万円)
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000
2012年 2013年 2014年 2016年 2010年 2011年 (3月期)
(計画)
(計画)
2015年
進、商品の共同開発などグループとしてのシナジーも追求し、
確固たるポジションを築いていきます。
また欧米はもとより、その他の地域でも新たなパートナー企
業との連携の可能性を探り、
「和食あるところにTaKaRaあり」
と言われるよう、全世界で当社の存在感を高めていきたいと
考えています。
世界的な日本食ブームの中、当社は海外日本食材卸事業の
展開を進めてきました。この事業は、海外現地において、米や
寿司ネタ、海苔といった日本の食材や調味料を日本国内や
世界各地から調達し、日本食レストランなどの顧客に供給する
ビジネスです。2011年3月期、フランスの日本食材卸最大手
フーデックス社の株式取得により同事業に参入した当社は、
2014年3月期にイギリスのタザキフーズ社、スペインのコミン
ポート社をグループに迎え入れ、現在では欧州最大の日本食
材卸グループを形成しています。また北米でも、2013年3月
期にミューチャルトレーディング社の第三者割当増資を引き
受けパートナーシップを強化しました。
各卸会社は様々な商品やサービスの情報をいち早く顧客
に届けるとともに、ユーザーのニーズを収集・分析してサプラ
イヤーに伝えるなど、情報の「つなぎ役」としても機能を発揮。
各国の市場特性に応じた品揃えと提案で着実に業績を伸ば
しています。
「和食」は、今や全世界的にポピュラーな存在。米国や欧州
ではすでに「Sushi」が一般スーパーに並ぶほど日常生活に
浸透し、世界各地で おいしさ と ヘルシーさ を兼ね備えた
日本食が身近な存在になりつつあります。
海外の日本食レストランの数はここ5年で約2倍に急増。
寿司やてんぷら主体の店だけでなく焼き鳥・ラーメン・うどん
などの専門店も増えています。2013年に「和食」がユネスコ
無形文化遺産に登録
されたことで、今後
も海外での日本食
普及が進み、関連市
場のさらなる拡大が
期待されます。
宝酒造グループ
コミンポート
(ポーランド)
フーデックス
(ベルギー)
フーデックス
(イタリア)
フーデックス
(スイス)
フーデックス
(南フランス)
コミンポート
(スペイン) Cominport Distribución S.L.タザキフーズ
(イギリス) TAZAKI FOODS LTD.
フーデックス
(フランス) FOODEX S.A.S.Europe
欧州各国で日本食材卸事業を拡大
欧州は、近年パリやロンドンなど都市部を中心に日本食市
場が拡大していますが、海外最大市場の北米に比べると市場
規模はまだ数分の1。逆に言えば非常に大きなポテンシャル
があります。
ニーズの多様化・高度化が予想される今後は、料飲店を主な
ターゲットとしながらも、テイクアウトや総菜などの中食市場
や、スーパー・食料品店といった小売市場向けの展開も強化。
個々の卸会社が販売エリアの拡大や配送機能の強化、品揃
えの拡充などに取り組む一方で、各社の事業ノウハウや顧客
情報の共有化を進め、将来的には共通購買によるエリアを超
えた最適な調達・供給体制、情報共有による効果的な販売促
グループシナジーを追求し、存在感を高める
フランスの一般スーパーで販売される寿司
2011年3月期グループ化
2014年3月期グループ化
2014年3月期グループ化
フーデックス
タザキフーズ コミンポート
宝酒造グループの海外拠点と世界の日本食レストラン店舗数
欧州における海外日本食卸事業ネットワーク
トマーチン
フーデックス タザキフーズ
宝酒造(株) パリ駐在事務所
出所:農林水産省
米国宝酒造
ミューチャル トレーディング
エイジ・インターナショナル 約14,000店
2010年 2013年
約1,500店
2010年 2013年
北米 約2,500店
2010年 2013年
欧州
中南米 約1,000店 約1,200店
約2,900店
約250店 約150店
2010年 2013年
ロシア
約50店
2010年 2013年
アフリカ
約100店
2010年 2013年
中東
店
約
5,500
約10,000店
2010年 2013年
アジア 店
約
27,000
上海宝酒造貿易 宝酒造食品
海外酒類事業 海外日本食材卸事業
宝酒造アジアパシフィック
倍
1.2
倍
2.7
倍2.2
店
約
17,000
コミンポート 宝酒造(株) 英国駐在事務所
13
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
14
2010年比
2010年比
「遺伝子・細胞プロセッシングセンター」
を軸にCDMO事業と研究開発を強化
政府支援のもと活性化する
再生医療・細胞医療市場
近年、再生医療・細胞医療分野の研究開発は急速に進歩を
続けており、がんや心疾患、脳疾患などの新治療法としてその
実用化が期待されています。日本政府も再生医療関連の法整
備を進めるなど実用化・産業化を積極的に支援しています。
2014年11月には「再生医療等の安全性の確保等に関する法
律」が施行され、従来は医療機関しか行えなかった細胞の培養・
加工の外部委託が可能になりました。国内の再生医療市場は
2050年には2.5兆円規模に、消耗品・装置・受託サービスなど
の周辺市場も1.3兆円規模にまで拡大すると予測されています。
この新たな市場ニーズに対応すべく、タカラバイオでは細胞
加工を含めたバイオ医薬品や再生医療等製品などの製造開発
支援サービス(CDMO)事業への展開を加速。遺伝子治療や
細胞医療の臨床開発で培った技術・ノウハウを活用して事業
拡大を図っています。
タカラバイオは2014年、GCTP/GMP製造施設「遺伝子・
細胞プロセッシングセンター」を滋賀県草津市に新設しました。
2014年10月から稼働を開始した同センターで、自社臨床
開発プロジェクトのための治験薬製造に加え、受託サービス
も積極的に実施。細胞の培養・加工や遺伝子を細胞に運ぶ
ベクターの製造、安全性試験や品質試験など、製薬企業や
医療機関、研究機関の重要パートナーとして受託サービスを
拡大しています。
2015年8月からは随時、同センターに隣接した新施設に遺
伝子解析拠点を移設する予定です。今後も、再生医療・細胞
医療での「ワンストップサービス」を提供し、リーディング企業
を目指していきます。
再生医療・細胞医療分野の
多様なニーズに応え事業の拡大を目指す
特 集
3
タカラバイオグループ
再生医療等製品周辺産業の国内市場規模予測 (億円)
15,000 12,000 9,000 6,000 3,000 0
2012 2020 2030 2050(年度) 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
(3月期) 注)経済産業省「再生医療の実用化・産業化に関する報告書」を
タカラバイオにて編集
装備類 消耗品類 サービス
13,000
5,500
950 170
研究開発費/売上高研究開発費率
「遺伝子・細胞プロセッシングセンター」の役割
遺伝子・細胞プロセッシングセンター
(百万円)
8,000
6,000
4,000
2,000
0
(計画) (計画)
(予算) バイオ産業支援事業 遺伝子医療事業
共通 医食品バイオ事業
5,015 4,514
4,013 3,401
3,026
※再生医療等製品としての治験
臨床試験(治験)開発スケジュール
商業化
Phase 日本における検討適用制度
HF10
siTCR
CAR
メラノーマなど PhaseⅠ2016年3月期終了予定(国内)※
PhaseⅠ(国内)※(医師主導治験)
2016年3月期終了予定
PhaseⅠ(国内)※(医師主導治験)
2017年3月期終了予定 治験開始準備中(国内) 2016年3月期開始予定
•オーファンドラッグ制度 •先駆け審査指定制度 •条件及び期限付承認制度
•オーファンドラッグ制度 •条件及び期限付承認制度 •オーファンドラッグ制度 •条件及び期限付承認制度 •条件及び期限付承認制度 PhaseⅡ(米国)
2017年3月期終了予定
PhaseⅠ(米国) 2016年3月期終了予定 メラノーマ
対象疾患
食道がんなど
滑膜肉腫など
造血器腫瘍
HIV感染症 MAGE-A4・
siTCR遺伝子治療 NY-ESO-1・ siTCR遺伝子治療 CD19・ CAR遺伝子治療 MazF遺伝子治療 Engineered
T cell Therapy Oncolytic
Virus 2019年3月期
2022年3月期
2023年3月期
(%)
20.0
15.0
10.0
5.0
0
売上高研究開発費率
16.0 16.0 16.0 14.2
14.2
14.2 15.115.115.1 12.7
12.7
12.7 13.113.1 自社での臨床開発
プロジェクトで活用
細胞加工施設 採取した
血液
遺伝子 導入細胞
ベクター製造施設
遺伝子導入用 ベクター
選択/
濃縮 細胞加工
拡大
培養 遺伝子導入
遺伝子・細胞プロセッシングセンター 病院やクリニックに遺伝子導入細胞などを提供 病院
輸注
輸注 採血
クリニック
輸注 採血
病院
採血
採血
輸注
15
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2015
16
ウイルスベクター製造
遺伝子治療・細胞医療の臨床研究用 の各種ウイルスベクターなどの構築 から大量製造までを行います。複数 の製造室を設置し、同時に多品種製 造が可能です。
細胞加工・品質試験
遺伝子治療・細胞医療に用いる細胞 製品を複数の独立した細胞調製室で 製造します。また、ウイルス否定試験 やエンドトキシン試験など細胞製品 の安全性・品質試験を行います。
無菌充填
ハイグレードな清浄度(1立方フィート 中に粒子が100個以下)において各種 ベクター・タンパク質の無菌充填を 行います。一日当たり約3,000本の 無菌充填が可能です。
セルバンク保管
研究用・臨床用の各種凍結細胞を超 低温フリーザーや液体窒素タンクに て保管し、24時間温度モニタリング により管理します。
プラスミドベクター・
タンパク質製造
大腸菌などの微生物を用いて、GMP グレードのレトロネクチン®やiPS細 胞作製用プラスミドベクターなどを 製造します。
2
F
2
F
3
F
3
F
1
F
2015年3月期の業績
カテゴリー別事業概要
海外での事業展開
Overseas
TaKaRaグループの中核事業である酒類・調味料事業の歴史は、1842年までさか
のぼります。以来170年にわたり、時代や消費者が求める価値観や嗜好に対して、
常に独創的で確かな技術に裏付けられた安心できる商品の提供を使命として活動
を続けています。現在の商品カテゴリーは、焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、
調味料のほか、ワイン、ウイスキー、中国酒、原料用アルコールなど多岐に広がり、
こうした製品を日本国内のみならずグローバルに提供しています。さらに、海外で
は日本食レストラン向けや小売店に和食の食材・調味料などを販売する海外日本
食材卸事業の基盤構築にも注力しています。
宝酒造グループ
●
売上高は、前期比4.3%増収の1,900億89百万円でした。焼酎、ソフトアルコール
飲料などが減収となったものの、清酒が売上を伸ばしたほか、海外日本食材卸
事業の大幅増収などにより、売上増となりました。
●
利益面では、売上高の増加に伴う売上総利益の増加に加え、原価率が改善し
たため、販売費及び一般管理費において人件費や運送費などが増加したもの
の、営業利益は前期比23.9%増益の78億40百万円となりました。
(酒類・調味料事業)
焼 酎
長年培ってきた独自の蒸留技術や貯蔵技術によって、時代が求める焼酎を追求し、市場を創造し続けるこ とで、焼酎市場の発展に貢献してきました。
甲類焼酎では、伝統と安心の甲類焼酎No.1ブランド 宝焼酎 、樽貯蔵熟成酒を3%ブレンドしたひとクラス上の宝 焼酎 極上<宝焼酎> 、発売から30年以上のロングセラーを続ける 宝焼酎「純」など、独自の品質と味わいを持つブ ランドによりトップシェアを堅持しています。また、本格焼酎では芋100%にこだわった 全量芋焼酎「一刻者(いっこ もん)」、麦本来の味わいを追求した 本格麦焼酎「知心剣(しらしんけん)」をはじめとするこだわり商品、日常の晩酌 ニーズにきめ細かく対応する「よかいち」など、独自の技術によるオリジナリティーのある商品を開発・育成しています。
清 酒
松竹梅は、「よろこびの清酒」として慶祝・贈答市場におけるトップブランドの地位を確立しています。
2001年には「本当に旨くてよい酒とは何か」を徹底的に追求するため、伝統的な手造りの原理を再現した最 新鋭の設備と、人の手で行う酒造りの両方をあわせもった松竹梅白壁蔵(しらかべくら)を完成させ、新感覚の
スパークリング清酒 松竹梅白壁蔵「澪(みお)」や 松竹梅「白壁蔵」<生酛(きもと)純米> などの高品質酒を
送り出しています。また2011年には、二段酵母仕込みで「コクがあってすっきり辛口」の 松竹梅「天」に新容器 パウチパックを発売。お客様の多様なニーズに応えます。業務市場においては 松竹梅「豪快」が多くのお客様 からご支持をいただいています。これからも松竹梅は造りや原材料にこだわり、新しい商品を提案していきます。
ソフトアルコール飲料
下町の大衆酒場で愛され続ける辛口な味わいを追求した タカラ「焼酎ハイボール」や、1984年に日本初の 缶入りチューハイとして衝撃的なデビューを飾って以来、30年以上にわたりご愛飲いただいている タカラ canチューハイ など確かな技術に裏打ちされた独自のおいしさが多くのお客様からご支持いただいています。 また、業界初となる果汁を使用しながらも5つのゼロ(糖質ゼロ、プリン体ゼロ、甘味料ゼロ、香料ゼロ、着色 料ゼロ)を実現した TaKaRa果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」やジュレタイプのリキュール ジュレ のお酒「果莉那-Carina-」などお客様に新しいおいしさをお届けする商品の開発・育成に取り組んでいきます。
調味料
本みりんのトップブランドとして日本の食文化とともに進化・発展を続けてきた タカラ本みりん や、食塩
0(ゼロ)の料理清酒 タカラ料理のための清酒 など、「お酒のチカラでもっとおいしく」をテーマに、料理を
おいしく、食卓を豊かにする様々な酒類調味料をご提案しています。
また、加工業務用市場に向けては、惣菜や加工食品などに適した酒類調味料「京寶」ブランドやだし調味料 などの商品を取り揃えるとともに、食品分析や調理効果研究、レシピ開発などお客様とともに様々な課題 解決に取り組んでいきます。
近年、健康志向の高まりによりおいしくヘルシーな日本食が世界中 で広がりを見せている中、清酒「松竹梅」やタカラ本みりんをはじめ とする宝酒造製品の輸出および現地での製造・販売を行う海外酒類 事業、海外の日本食レストランや小売店に日本食材などを販売する 海外日本食材卸事業を2つの柱として事業を展開しています。 海外酒類事業は米国全土および欧州向けに清酒やみりんなどを 製造・販売する米国宝酒造、中国で清酒や本みりん、焼酎の製造・ 販売を行う宝酒造食品、バーボンウイスキー ブラントン を扱う エイジ・インターナショナル社、スコッチウイスキーの製造・販売を 行うトマーチン社の4社を軸に、事業展開を積極的に進めています。 また、海外日本食材卸事業はフランスのフーデックス社やイギリ スのタザキフーズ社、スペインのコミンポート社をグループに迎える とともに、長年の協力関係にある米国ミューチャルトレーディング 社との連携を強化するなど、世界での日本食材卸ネットワークを 拡大し、事業の拡大を進めています。
海外酒類事業と海外日本食材卸事業はそれぞれの事業拡大と ともに、両事業のシナジーを発揮させ、日本の食文化をさらに世界 に広めるとともに、海外市場における新たな販路拡大に取り組ん でいきます。
190,089
百万円
(前期比+4.3%) 売上高事業概況
(2015年3月期)
焼酎 清酒
ソフトアルコール飲料 調味料
海外日本食材卸 その他
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33.4%
13.1%
13.6%
12.4%
9.3%
18.2%
カテゴリー別 売上構成比
(前期比+23.9%)